NITSニュース第98号 令和元年8月23日

新時代のキャリア教育

清川メッキ工業株式会社 専務取締役 清川卓二

みなさん、こんにちは、福井にある清川メッキの清川と申します。 さて、ここ数年、キャリア教育も大きく変わっています。 日本のGDPは、昭和の頃は、世界でアメリカに続いて2位、平成では、中国に抜かれ3位、そして令和では、目覚ましい経済発展にて、成長が続いているアジア、中東に抜かれてしまうかもしれません。 日本では、進学率が高まっていますが、中退が10%、奨学金自己破産が、5年前より15%増加、大手自動車メーカー社長は、「日本の終身雇用は守っていくのは難しい局面」と言っています。

さらに、20年後には、今の職業の半分はAIに取って変わり、会社も30年で半分が無くなってしまいます。 つまり、今の子ども達が働く時には、職業、終身雇用、会社もなくなる時代になります。 これまでの、キャリア教育は、「将来なりたい職業、就職活動では、安定した会社を選ぶ」ものでした。 しかし、新時代のキャリア教育では、「生き抜くために“志”を立てさせ、自分で業を起こす」ものに変化させなくてはなりません。

そこで私が考える新時代のキャリア教育「生き抜くために“志”を立てさせ、自分で業を起こす」ために、3つのポイントを紹介させて頂きます。

①失敗を学ばせる。

失敗を学ばせるためには、子ども達の視点での失敗と指導者側の視点での失敗を理解しておかなくてはなりません。

【子ども達の視点での失敗】

【指導者側の視点】

失敗をマネジメントすることで、成長のスピードが拡大に上がります。

②答えのない答えを得る

地域フィールドワーク、自由研究やリベートなど、自分達で課題を見つけ、問題意識や解決策を導きだし、他者と比較することが大切です。 社会では、常に競争であり共存でもあります。 依存する人は、選択が限られてしまい社会から取り残されます。共有する人は無限の選択肢が得られます。

③利己と利他を学ばせる

利他を学ばせるためには、利己から始めなければなりません。 しかし、利己だけ求めてしまうと、自己欲求だけが高まり、自己肯定感が生まれなくなってしまいます。 利己が高まった時に、タイミングよく、利己の反動を使い利他へ転じさせるきっかけを作ってあげることが大切です。

利己:警察官になりたい→利他:家族が安心して暮らせる地域にしたい。
利己:お金持ちになりたい→利他:家族や両親に良い生活をさせたい。
利己:オリンピックに出たい→利他:日本中の人に喜んでもらいたい。

利己の振幅が大きい程、利他への反動が強まります。振幅にあった利己→利他への指導、体験が、大切です。 これまでは、利己から利他への反動を大人が与える力が弱かったと感じています。

以上、これまでの第一ステージは、企業とのマッチングや職場体験、インターンシップ参加率を高める事に重きを置いていたキャリア教育
第二ステージは、企業や地域と共同で、子ども達が、会社を辞めない、地域に根付かせるためのキャリア教育
そして、新時代の第三ステージでは、日本が世界で生き抜くために子ども達一人一人に“志”を立てさせ、自分で業を起こすためのキャリア教育が必要な時代になっています。

さあ、日本の未来のために、そして、未来の子ども達のために、共に突き進みましょう!

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