海外派遣プログラム オーストラリア

教育課題研修指導者海外派遣プログラム事業で「学校と地域等の連携」をテーマとしてオーストラリアを訪れているI-1団からレポートが届きましたのでお伝えします。 --------------------------------------- オーストラリアでは、教育に関する権限は各州政府が有しています。また、初等中等教育制度は、1学年(6歳)~6学年(11歳)を初等教育段階、7学年(12歳)~12学年(17歳)までを中等教育段階としており、義務教育は10学年(15歳)までですが、17歳になるまでは教育もしくは職業的訓練等に従事することが求められます。公立の学校の場合、子供たちは、自分の居住する地域の学校(Primary school、High school、State School、Collegeなど)に入学します。日本のような教科書はなく、オーストラリア・カリキュラムに基づき各学校の教員が、教材を作成しています。 I-1団は、11月1日から11月5日までシドニーに滞在しニューサウスウェールズ州の教育事情を視察、11月6日からはブリスベンに滞在し、クイーンズランド州の教育事情を視察しました。 11月7日午前にはCraigslea State Schoolを訪問しました。 Craigslea State Schoolは、幼稚園(5歳)から6学年(11歳)までの約600人が通う学校で、そのうち約11%が障害を持つ児童です。クイーンズランド州の学校の障害を持つ生徒の割合は、通常4%程度とのことで、この学校の特色は特別支援教育にあります。 学校の状況については、特別支援教育担当教務主任が説明してくれました。 州政府からは身体的障害のある児童のための学校として認定を受けており、児童の持つ障害のレベルにより州政府から補助金を得ています。この学校の場合、補助金は各学年に配置された7名の特別支援教育担当の教員とそのアシスタントに使われています。 オーストラリアの特別支援学校は、知的障害を持つ児童生徒を対象としており、身体的障害のみを持つ児童生徒は対象となりません。 障害を持つ児童たちはState School等に入学し、主に障害を持たない生徒と同じクラスで学んでいますが、オーストラリア・カリキュラムではなく、各児童の状況に応じたカリキュラムが作成されています。 特別支援教育担当教務主任の役割は「障害のある児童も、カリキュラム、アセスメントで正当な評価を受けられるよう、環境を整え、各学年担当の教員がプログラムを作成する際に意見を出し、障害のある児童がクラスに受け入れられるようにすること」であり、クラスの担任をすることはないと説明してくれました。 また、当校には「SENSITIVITY UNIT」という施設があります。「SENSITIVITY UNIT」では、障害のある方の感覚を体験でき、当校だけでなく、近隣の学校などから体験者が訪れるとのことでした。このような施設は、以前はブリスベン周辺に複数存在していたのですが、予算不足から、現在ではこの学校の施設のみが残っているとのことでした。 本施設は、地元のボランティアの方が無償で担当しており、地域の協力によって運営されています。 先週訪れた、ニューサウスウェールズ州では、ボランティアで子供と接する場合は、警察によるチェックを受けなければならず、このため、ボランティアで学校とかかわる人が少なくなったと説明を受けましたが、クイーンズランド州では、このような決まりはないとのことでした。 以上簡単ですが、報告します。

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