学校安全指導者養成研修 3日目

学校安全指導者養成研修3日目の本日は、「学校事故事例報告①」「学校事故事例報告②」「学校の危機管理マニュアル作成の手引について」「災害安全危機管理体制の現状と課題」「カリキュラム・マネジメントとは」の5つの講演・講義を行いました。 受講者の皆さんに、本日の感想を伺いました。 -一人ひとりの教員が主体的に危機管理体制を見直せるよう今日の学びを伝えたい 「学校事故事例報告①では、池田小学校の事件の遺族の方のお話を聞きました。とても身につまされる内容でした。事件の概要については知っていましたが、遺族の方の生の声や思いを聞き、二度と起きてはならない事件であると強く感じました。同時に、学校が普段から危機管理体制を整えておくことや、遺族や関係者の方々に誠実に対応することの大切さを、実感を持って学ぶことができました。 『自分が当時その現場にいたら、適切な対応ができるだろうか』という視点からこの事例を考え、一人ひとりの教員が主体的に危機管理体制を見直せるよう、研修会などの場を通じて今日の学びを伝えたいと思います。」 -主体的で適切な行動がとれるような訓練をする 「今、多くの学校では『子どもたちが自主的に身を守る判断ができる』教育を行っています。周りの状況を判断し、安全な行動がとれるよう、普段から訓練をしていると思います。昨日の講義や演習の中でも、『子どもたちがいかに自発的に考えて安全のために動けるか、普段からその意識を身につけさせるにはどうすればいいか』を話し合いました。これからの危機管理体制づくりにおいて、この考え方は重要だと思います。 今日の話を聞いて、この『何かがあったとき、自分がその場に適した行動がとれるか』の訓練をしておくことは、私たち教員自身にとっても必要だと感じました。『マニュアルに従う』『上の判断を仰ぐ』だけでは対応が遅くなり、今目の前にいる人に対し適切な対応ができなかったり、信頼関係を損なってしまったりする可能性があります。今日の事例報告の内容は、『自分だったらどうだろう』『遺族の方の思いはこうなのだ』と考え、学ぶことのできる内容でした。教員自身が普段から主体的に学校安全について考えることができるよう、今日の学びを地域の教員にも伝えたいと思います。」 -誠実に対応していくことの大切さを実感した 「学校事故事例報告では、当事者となる遺族の方の心に寄り添って信頼関係を構築することの大切さを学びました。情報共有が後手に回ってしまったり、『ぞんざいに扱われた』と感じてしまう対応を学校側が取ってしまったりすると、学校と遺族の方々は対立関係に陥ってしまいます。実際に、事例報告の中でも、そのような状況に陥ったときの遺族の方々の憤りや焦り、不安が生の言葉で語られていました。 学校教育活動においては、事例報告のような事故に限らず、あらゆる場面において、関係者の心に寄り添い、信頼関係を築き、誠実に情報共有をしていくことが重要です。例えば、いじめや不登校などの問題が発生したときに、当事者や保護者、関係者に誠実に、親身に寄り添って対応できるかできないかでは、当事者たちの状況、その後の学校との関係が大きく変わってきます。 勤務校に戻ったら、今回の事例を共有し、自分たちの信頼関係構築の在り方や、生徒や保護者との接し方、心構えについて、改めて見直していこうと思いました。」 -みんなで意見を出し合い、その場で正解を作り出す 「「災害安全危機管理体制の現状と課題」では演習を通じて、危機管理体制のためには技術的な部分を補うための、ノンテクニカル・スキルの訓練が大切だと学びました。具体的には、状況認識能力や意思決定能力、チームワーク、リーダーシップ、ストレスマネジメントなどの能力です。 ノンテクニカル・スキルの訓練となる方法として、「クロスロード」という阪神・淡路大震災をきっかけに開発されたカードゲーム形式の防災教材が紹介されました。「○○のとき、あなたは○○するか?」という形式のカードを読み上げて、その状況に対しての対応に「Yes」「No」で回答するというものです。グループの全員が同じ意見なら0点、意見が異なっていたら、少数派に得点が入るというルールになっています。 災害時には正解のない状況に直面することが多くなります。できるだけ良い判断をするためには、多くの人が多角的な視点を持つことが重要ということから、少数派に加点されるという仕組みになっています。「みんなで意見を出し合い、その場で正解を作り出す」という訓練を日頃から行うことのできる良い訓練方法だと思いました。 良い意思決定ができる訓練を行っておくことは、チームで動く学校力の向上にもつながります。日頃から多様な意見を出し合い意思決定ができるよう、今日学んだ内容を活かして取り組んでいきたいと思います。」 学校安全指導者養成研修4日目は、演習「学校安全計画の作成~安全教育に関する年間指導計画作成~」を1日通して行います。

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